MINIX作者Andrew Tanenbaum氏のIntelに対するオープンレター

Printed circuit board print plate via macro 159220

近年IntelのCPUの管理機能を司るManagement Engine上で動作するOSとして「MINIX」の改変版が使われていることを以前お伝えしました。今回この騒動を受け、作者であるAndrew Tanenbaum教授が、Intelに対しオープンレターを公開しています(TechPowerup)。

Dear Mr. Krzanich,

Thanks for putting a version of MINIX inside the ME-11 management engine chip used on almost all recent desktop and laptop computers in the world. I guess that makes MINIX the most widely used computer operating system in the world, even more than Windows, Linux, or MacOS. And I didn’t even know until I read a press report about it. Also here and here and here and here and here (in Dutch), and a bunch of other places.

(以下省略)

文面によるとTanenbaum教授はニュースで知るまで、MINIXがME-11マネージメントエンジンチップで使われていることを知らなかった模様。

ただし完全に不意を突かれたわけではなく、数年前にIntelのエンジニアからMINIXに関する多数の質問を受け取り、その後MINIXのメモリフットプリントを削減するための修正要望も受けていたとのこと。このとき例えば#ifdefによって浮動小数点サポートなど必要でない機能を無効にすることで、メモリフットプリントを削減するための作業が行われています。

ライセンスに関しては、MINIXはBSDライセンスを採用しているため、改変版MINIXを公開しない自由がIntel側にあることに対して理解を示しています。またMINIXがGPLライセンスを採用していたとしても、Intelは独自のマイクロカーネルを作成することが可能だろうと指摘しています。

ただしIntelのエンジニアから質問があった時点では、CPUではなくグラフィックチップかイーサネットチップのような周辺機器のためのものだろうと思っていたようで、「スパイエンジン」に使われるものだとしたら、作業に協力しなかったかもしれないと、監視社会のデストピア世界を描いたジョージ・オーウェルの「1984」を例に出して補足しています。

スポンサーリンク