Microsoft、SurfaceデバイスのWebカメラになぜカバーが存在しないかを明らかに

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Microsoftは先日、「Surface Go 2」と「Surface Book 3」という新しいSurfaceデバイスを発表しました。どちらも安全なログイン体験を提供するWindows Helloに対応しているのが特徴ですが、顔認証のためにはWebカメラを必要とします。

ハッカーからの攻撃を防ぐため、Webカメラに物理的なカバーを搭載するデバイスも増えているなか、新型のSurfaceがカバーを採用しなかった理由を、Microsoftの応用科学グループのリーダーStevie Bathiche氏がPCWorldに語っています。

同氏によると、SurfaceデバイスのカメラのLEDは独立していて、ソフトウェアによって制御されていないことが、物理的なカバーを必要としない理由のようです。悪意のある攻撃者がデバイスのソフトウェアをハッキングしても、LEDを無効にすることはほぼ不可能で、ユーザーはカメラの乗っ取りに気がつくことができるという理由です。

The light is not software-controlled. The light is controlled by the camera itself, which is detached from the system, which means if that light’s on, it’s sending data, period. It’s impossible for that camera to be on, without that light being on.

ライトはソフトウェア制御ではありません。ライトはシステムから切り離されたカメラによって制御されています。ライトが点灯していればデータを送信しています。ライトが点灯していなければカメラをオンにすることは不可能です。

Bathiche氏はまた、Windowsではタスクバーにマイクのアイコンを表示し、マイクが使用中であることをユーザー知らせる機能も搭載していると説明しています。

ThinkPadの一部の機種のように、カメラを覆う専用のカバーや、マイクをオフにするハードウェアキーを追加し、盗聴の問題を解決しているデバイスは存在します。Microsoftはそのようなハードウェアオプションを採用しておらず、カメラとLEDをシステムから分離し、マイクのアイコンをタスクバーに表示するだけで、ユーザーのプライバシーを守ることができるという考えのようです。

なおノートPCのWebカメラの安全性に不安を感じるユーザーは多く、過去にはFacebookのMark Zuckerberg氏が投稿した写真に写り込んだMacBookのカメラとマイクがテープで塞がれていたことが注目を集めました。

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