Transmit for iOSの開発終了からわかるiOSアプリの問題とは

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先日Panicは、iOS用のFTPアプリ「Transmit for iOS」の販売を中止することを発表しました。

Transmit for iOSは2017年、3万5千ドルの売上があったそうですが、それではアプリの開発に必要な費用の半分だけしかカバーすることができず、今後の開発継続が難しいことが理由とされています。

Transmit iOS made about $35k in revenue in the last year, representing a minuscule fraction of our overall 2017 app revenue. That’s not enough to cover even a half-time developer working on the app. And the app needs full-time work — we’d love to be adding all of the new protocols we added in Transmit 5, as well as some dream features, but the low revenue would render that effort a guaranteed money-loser.

この知らせに対し、カリフォルニア州の弁護士兼ギークDavid Sparks氏は、Panicが財政的な面からTransmit for iOSの開発終了を決定したのは批判できず、このような自体を招いたのは驚くべき事ではないとする意見を述べています。

問題はiOSソフトウェアとApp Storeのエコシステムあるという主張で、Mac版Transmitに50ドル、アップグレード代金を加えて100ドル支払ったのに対し、iOS版には10ドルぽっきりしか払っていない事が問題だと説明しています。

I use Transmit both on my Mac and iOS devices. I don’t recall what I originally paid for Transmit, but I believe it was in the neighborhood of $50. Since then I’ve upgraded twice so let’s say I’ve now given Panic $100 for the privilege of having their app on my Mac.

When I bought Transmit for my iOS devices, I paid $10. That is it. I’ve been using the app for years and all the money Panic ever got out of me was $10, less than I’m going to spend today on lunch.

Transmit以外にも、iOS版とMac版の両方が公開されている有料アプリは多数ありますが、大抵はiOS版アプリの方が安くなっているのは確かです。無料アプリが幅をきかすApp Storeでは高価なプロ用のiOSアプリが売りにくい現実があるのかもしれません。

The Loopも、Macアプリのほか、Nintendo SwitchやXboxなどのゲーム機を例にとり、無料に向かうiOSゲームとの競争を避けようとしているようだと指摘しています。

他にApp Storeに試用版を提供する機能や、アップグレード版を提供する機能が存在しないのが問題だとする意見もあります。

AppleはiPad向けiOSのマルチタスク機能を強化するなど、iOSの高機能化をすすめています。しかしiOSデバイスをMacやPCを置き換えるためのコンピューターとして使用するためには、強力なプロ用iOSアプリの存在が不可欠で、App Storeになんらかの対策が必要なのかもしれません。

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