CentOSの遺志を継ぐ「Rocky Linux」が誕生

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CentOSプロジェクトは昨日、CentOS 8のサポートを2021年に終了し、今後はCentOS Streamに集中することを突然発表しました。

サーバー用途で人気の高かったCentOSが実質的に終了したことで、Linuxコミュニティに大きな動揺が走る中、CentOSの創設者Gregory M. Kurtzer氏が、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)互換の新たなLinuxディストリビューション「Rocky Linux」を立ち上げる準備を進めていることが判明しています。

公式サイトには以下のような案内が掲載されています。

Rocky Linux is a community enterprise operating system designed to be 100% bug-for-bug compatible with Red Hat Enterprise Linux now that CentOS has shifted direction. It is currently under major intensive development by the community. It is being lead by Gregory Kurtzer, founder of the CentOS project. There is currently no ETA at present for a release. Contributors should get in touch via the communication options offered on this site.

「Rocky Linuxは、CentOSが方向転換した今、Red Hat Enterprise Linuxと100% バグ・フォー・バグ互換性があるように設計されたコミュニティ・エンタープライズ・オペレーティング・システムです」とのこと。ただし現在は開発が始まったばかりで、リリース予定日などは決まっていません。

CentOSは無料では最も長い10年のサポート期間が保証されたLinuxディストリビューションとして、大きな人気を集めていました。CentOS 7のサポート期間は約束通り2024年まで確保される予定なの対し、2029年までサポートされるはずのCentOS 8が2021年にサポートが打ち切られることになり、ユーザーやシステム管理者から不満の声が多く寄せられています。

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Do not destroy CentOS by using it as a RHEL upstream(RHELのアップストリームとしてCentOSを破壊しないで)」という請願活動も始まっていて、CentOSが今後どうなるのか展開が注目されます。

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